黒という色


小学校高学年くらいの頃だったと思いますが、何かと説明をするのが好きな兄が、私に印刷物の黒い部分について教えてくれました。黒というと、一番ベタッとしている色という印象を受けるかもしれませんが、実は、一番たくさんの色素が集まった色。顕微鏡で覗き込むと、キラキラと色んな色素がまばゆいくらいに輝きあっているのを目にすることができます。兄は、実際にその場で、兄が小学校入学の時に買ってもらった顕微鏡で黒い部分を私に覗き込ませてくれました。宝石箱という言葉をもってきても言い過ぎではないくらい、むしろ、それでは言い表せないくらいのキラキラを目にしたのを記憶しています。最近の印刷物でそれをできるかわかりませんが、機会があったら試してみて下さい。 


兄のそのレクチャーで、黒というのは色んな色が詰まった色なんだと、私の中で認識が変わりました。


 話が一度、飛びますが、武田鉄矢の娘が、武田鉄矢に言われた言葉をテレビで言っていました。大体の内容は、 落ち込むときはどん底まで落ち込め。どん底まで落ち込んだら、後は上がっていくだけだから。」 だったように思います。 


私が武田鉄矢のような立場にあって、相手に言葉をかけるなら、ちらほらちょっとずつ違うことを言うかなと思います。私なら、 「目の前が真っ暗に思えたとき、心の中も暗闇のような黒かもしれない。でも、ちょっとその黒を大切にしてみたのなら、黒から色んな色素を取り出して、その輝きを解き放てるかもしれない。そういうのも、そんなに悪くないかもね。」 くらいのことを口にするかもしれません。 

引きこもりと言うと、なんだか現実逃避の代名詞のようですが、そんな作業の意味合いもある引きこもりなら、それほど悪くないのでは。そういう理由もあって、最近、主に早朝に、主人と息子が寝室で夢の国だから結果的に私が独占のリビングでおひとり様を楽しむような時間を設けています。お会いしたいと声をかけさせて頂きながら、結局はご無沙汰のままの方々にちょっと申し訳ないと思いつつ、そんな引きこもりタイムも敢行しつつ、もっぱら家で専業主婦に勤しんでいます。本当に折を見てお会いさせて頂きたいと思っているので、その時はよろしくお願いします。 

また、引きこもりにあまり縁のない方も、よかったらたまにはお試しください。 To see is to believe. 自分の黒に色んな色素を見出して、意外に自分の開花につながったりもするんじゃないかと思います。