タラレバ考

「逃げ恥」も連ドラ録画をしたものの一度も見ることがありませんでした。次に割と流行っていたらしい「タラレバ娘」。最終回に番組表で気が付いて録画。ちょっとしてから、夜中にテーブルにピザーラ、片手にビールグラスで見てみました。なぜなのか、本当に理解できないけれど、「女子力をあげようと思った」という理由で原作について調べていた主人にあらすじを教えてもらいつつ、一応、最後まで見きりました。最終回しか見なかったせいもあってか、何か特に残るようなセリフもなく、「あぁ、色々ともう一歩が踏み出せないアラサー女子のお話」なんて思いました。


 私がタラレバで思い出すのは実家の父の言葉です。父が、昔、よく言っていた言葉で、 「タラは北海道にしかいない」 ダジャレが入っていて、「タラという魚は北海道にしかいない」にかけて、「~だったらをここで言っていてもしょうがない。今、やれることをやるのが大事なんだ。」という言葉です。「う~ん、まぁ、そうかなぁ。」と思いつつ、私はタラタラと、自分の気持ちに浸ることをあえて大事にしながら何かの判断に至ることが多かったりです。 


タラレバ娘の中でも一大テーマになっていた結婚に話をもっていくと、私の実家の親戚の説教好きのおじさんが、大学入学の報告か何かのお電話をした際に、 「大学に入ったら、そろそろベターハーフを探さないと。」というお話をしてくれたりでした。私は内心、「あぁ、また有難いような有難くないようなお話を。」と思いながら聴いていた記憶があります。 


でも、後になって、ベターハーフとはいい言葉を教えてもらったなと思いました。カタカナ英語にもなっていますが、英語の辞書で調べてみると、きちんと、better halfと載っています。私がこの言葉に得た発想は、「夫婦は何事も半分半分かなぁ」というところのように思います。 「お互いに半分は心底、分かり合えて、もう半分はなるべく尊重はしてあげたいけれどなかなか理解は難しくて。」 「お互いに半分は協力の手も差し伸べるけれど、もう半分は自分でやってみたらと励ますところまでだったり。」 とか。 


そう言えば、大学生の頃、二十代の私にはまだまだ遠い、主婦3人を描いたドラマの「恋を何年休んでいますか」に、こんなセリフがありました。娘の理沙が不倫をしていると知って最初は動揺していた母親の咲子。でも、最終回近くで、彼のことで思い悩む理沙に、もう一度、気持ちを打ち明けてみたらとさえ言い、その時に、 「みんながなんて言おうと、ママは理沙を悪い子だなんて思わない。好きな人がいて悩む人生は、そんなことがない人生よりずっと素敵。」 と、続けます。不倫云々の問題は置いておくとして、なんだかそれはそれで素敵な親子かなぁと思います。


 私はここで、咲子のセリフの夫婦関係版パロディでも、書いておきたくなります。 「好きで結婚したはずと悩む夫婦関係は、好きかどうかをかまわない夫婦関係よりずっと素敵。」とか。


 私の記憶をもっと遡ると、たぶん、高校生くらいの頃に見かけたTOYOTAか何かのポスター広告で、車の周りに人生の格言が散りばめられていて、その一つに、 「結婚するなら4番目の男」 というのがありました。もしも、アラフォーと言われるはずの私がアラサー女子に余計な一言を言ってあげるなら、 「4回目のチャレンジで合意くらいの冒険心も大事かもね。」 なんて、タラレバも考えてみたりです。