呟き



ツイートを英語で書くとtweet。もとは「小鳥のさえずり」の意味からきているとか。ほんの短い文章に要約されて込められていて、説明不足になるのではという気もするけれど、深い納得もあったり。


流行りのツイッターから離れて、やっぱりテレビドラマの主人公達の呟きを私は折々、思い出す。


恋を何年休んでますか」の主人公夫婦が衝突する場面。夫が妻に、

「パパ、パパって、僕は君のパパじゃないんだよ。」

そうしたら、妻は

「私はママで、妻だけれど、それだけじゃないのよ。」


薬師丸ひろ子が演じた「ミセスシンデレラ」で、夫からしばらく離れて暮らしていた妻が、家に戻り、訪ねてきた友達と話しこんでいるうちに、

「前はね、家族のためにお掃除をしなくちゃって思いながらガラス窓も拭いていたの。でもね、今は、掃除をして窓ガラスがきれいになると、あー、きれいになったなって嬉しいの。」


山口智子主演の小学校お受験がテーマのドラマ。最難関校の親子面接。パパは同僚の計らいもあり、ギリギリセーフで面接に臨みます。お受験をめぐり、夫婦ですったもんだも繰り広げ、併願校は全て不合格で臨んだ試験。パパとママは、それぞれに本音で面接官に返答し終え、笑顔で視線を交わします。最後に、面接官は、息子の翼君に問いかけます。

「翼君は、この学校をどう思いますか。」

すると、翼君、

「パパもママもニコニコしているので、いい学校だと思います。」


書いてみて、呟きというか、他人が本音で口にしたことも、記憶はしていても、ずっと後になって、あー、と心に染み入ることもあるなと。


最後に、私がたぶんかなり好きな呟き。ドラマではなく、ウッチャンナンチャンのバラエティーで、剣道部全員が決められた時間に揃って毎朝、稽古を始め、目標の日数まで欠かさず継続できたら賞金がもらえる企画で、参加した中学生男子の。お母さんに、夜、トゥナイト2は見ないのかと聞かれ、

「それができたら苦労はないよ。」


人生を積み重ねたら、また新しい貴重な呟きにも浸るかも、とも思ったり。